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カテゴリ:詩(短めのもの)

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私はもう死にました

今は深い深い鍾乳洞の奥底で

冷たい岩壁に包まれて

ぽとりぽとり落ちるしずくが奏でるノクターンに

耳を傾けながら

濃紺の闇が生み出す途方もない宇宙を旅し

メルヘン色の可愛いあぶくをぷくぷくと口から吐いては

あくびが出るような長い一瞬を

深い眠りで飾っているのです

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黄金色のキツネが言った

「野ばらの園は、そのすぐ先だよ」

紺碧の瞳は チョッキとおんなじ色

遠く近く 響く潮の音

キツネ、ぴんと尻尾をのばし

「でもそこに着くまでに、海を渡らなきゃ」

私、花の密を吸いたいだけよ。

「そんなもんじゃない」

チョッキの青が 波立って

「大きな花束をもらえるよ」

なんてね

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ひだまり

タータンチェックのベッドに

舞いおりた きみ

かわい テノール

こもれび色の はちみつ

ビスケットは カフェオレにひたして

うたう ソプラノ

やさし ユニゾン

あるきながら おとした銅貨を

もいちど ひろい

いとし日々が つなぐ

ちっぽけな未来

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きずだらけのまま

うけとめた

おおきなほしは

この身をやいて

なのに いまなお

かくやくと もえる

やけただれ

くずれおちても

きっと さいごまで

みつづけるの

この身こがすほのお

こぼした夢と

ほしのなきがら

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アンティークのビオラをかきわけて

緑の小路を 行ったりきたり


野うさぎの君 君は野うさぎ?

かくれて  探して ぎっこんばたん

ハートに巻いたつるくさが

私のほほをくすぐるから


目のまえの君 君のなまえは?

くちづけ ささやき それともくしゃみ

ハートのカードがくるくると

私のまわりをおどるから



君をつきたおす

ボタンがはじける

タルトのようにどろりと溶ける

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