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かなしみの日々は すぎぬ

あらしの夜は 去りぬ


いまはたゞ

焼かれ うばゝれ尽くした地で

芽ぶく ひとつの

渺乎たる双葉を 慈(いつ)


四辺に見える他の島の

富麗をそねむ気もちも あれど


いはれもなく 意味もなく

……

私は生まれ そして生きてきた


錆び色のおもひ出は

はや 悠遠