アーカイブ

2014年03月

カテゴリ:

きっと君は何かの花で

わたしはちょうちょか鳥 

わたしはくらくらと君に惹かれて あらがえないんだ

妖精のおしゃべりをすりぬけて

君の甘い蜜をたくさん吸わせてね

セクシャルなダンスで わたしを魅了する

カテゴリ:
ふしぎな森にいた。葉は虹色だった。地面は粉砂糖を振りまいたみたいにきらきらしている。美しい珊瑚でいろをつけたみたいな空がぼくにおじぎをする。彼方からの風は綿菓子の匂いだ。こまどりが素晴らしい歌をかなでたのでぼくはお礼にはちみつを塗った焼きリンゴをやった。こまどりはぼくをウソつき呼ばわりして腹立たしげに去ってゆく。ぼくはさっきからいやに愉快だった。なぜならいつもぼくをいじめる隣のガストンを、今朝はす向かいに住む死神がとっちめてくれたからだ。その流れでぼくもちょっと痛い目を見たが、まぁそんなことはどうだっていいんだ。――けれどそれを思い出した瞬間に、はっと息を呑む。爪先がきんと痛む、見れば革靴に泥水がしみ込んでいる。あたりはいつの間にか水浸しの沼池に変貌している。粉砂糖だったものは、今や肥だめみたいになり、空はにび色に染まっている。木葉は気味の悪い顔がついたぼろ布みたいだ。けたけたと笑っている――けたけたと笑っている! ぼくはとっさにきびすを返し、無我夢中で逃げた。ぼくを置いて逃げた。――ああぼくはなんて臆病者なんだ!!!

カテゴリ:

ヒトは誰も夜を担って生きている。


じきに宇宙は破裂し、すべては白い虚空に吸い込まれ咀嚼されるだろう。

そしてのちにキンポウジュの木が一株生まれ、それがまた新たな始まりの臓器となるのだ。


――ジョゼット・ジュゼッペ・カルロ2世『多次元創世宇宙論』より

カテゴリ:

風呂場に入ると、きちがいドッグが私を出迎える。


「やぁ疲れてるね、最近どう?」


キヒキヒ笑いながら嘔吐する。

吐しゃ物が湯船に入る。



ふたのうえで水滴の戦闘員たちがわたしを囲む。


鏡の中に住まう影絵のダンサーたちに、ペイント弾を投げつけてやる。

そしたらモンスターに早変わり。



救済を求める死屍たちに象が手を、否、鼻を差し伸べる。


ばかめ、だから鼻が伸びてしまうのだ!


これ以上鼻が伸びてしまうことを止めたいのであれば、

今すぐ鼻を差し伸べることはやめたまえ!




ぎいぎいぎいぎい、うるさいなぁ。これでは、リラックスも何も、できたものじゃないじゃないか。

うるさい、うるさい。


シャワーをかけて全部消してやる。

カテゴリ:

あかいいろ ぽつりと

こんいろに おちた

 

あかいいろ じわりと

みずいろを つたう


ふわふわと とびかう

いのちの なまえ



きみのいろ ぽとりと

しろいろに 咲いた


ぼくは がしりと

そのてを つかみ


はらはらと ゆきかう

いのちの ねいろ



ひがんを みふねに

のせたなら


ひがんをたどれ

まこといろ

このページのトップヘ

見出し画像
×