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2010年01月

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ひつじを連れて

朝日とともに

細く艶やかな緑をかき分け

履きふるしたサンダル越しに

堅い大地を感じながら

登る ぷくり丘の頂上へ

湿り気を帯び

やわく冷えた空気

瞳を落とせば裾野に広がる

大切な人が暮らす場所

赤茶色の石壁に射す淡いレモン

深く息を吸って はいたら

うすく滲んだすみれ色の空におじぎ

今日もまた歌を翼にして

未来のしあわせに飛んでゆく

伝説にも出てくるくらい

古くからある教会の

見習いが鳴らす

鐘の音に耳を傾けて

愚か者でもいい

微笑みを

ネジがなくたって

動いている私の心

信じてる

世界は慈しみで出来てると

心のままに歌えるのなら

生きられる

たくさんの がっかりも悲しみも

むなしさも 愛しさも

いつか思い出になるだろう

世界が目覚めたように

きっと私にも訪れる

私の夜明けよ

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私も今までそう思ってたよ

しあわせは ふしあわせの予感だと

だけど時々不安になるの

あの日私が にせものだと言って

突き放した彼こそが

本物だったらどうしよう?

まるで

マイナー調の青春ドラマ

真っ白いエンドロール

可哀想な人 孤独な人の名

あの人も夢を見ていたの?

たれにも分からない

忘れてしまうから

可哀想な人

可哀想だから

孤独だったから

好きだったのに

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海音に落ちたら何色の

未知にうなされ続けるだろう

セシルのあの日の残酷に

共感という敬意を表し

愚かな若き憂うつも

アバンチュールを口実に

耽溺したまま息を飲む

傲慢は罪悪かしら

なんて

口にしている自分が好きよ

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心の内に落ちた音色を

未来に繋げられたなら

たれかへ向けた優しさも

手に入れられそうな気がするの

私の頭にあるめもわーふ

一つに縫い合わせたのなら

どこかに捨てたきずあとも

かわいい麻酔になるとおもうの

ふわふわはらはら

前後する足

ちらちらぱらぱら

覗いたあの地

手を伸ばして

いまなら多分飛べるとおもうの

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締念が産み落とした

好戦のせん妄オペラ

小銃を抜けば幕開く

金の集まる暗き舞台

銀が作りし破滅の宴

さらば当劇始まりは

軍靴でならす蝶の舞

蝶のごとくは人の影

舞台装置は順風上々

響く銃声、爆発轟音

観念致せば情状酌量

皆も知ってる名優が

七色テナーの叫び声

死際麗わし叫喚地獄

この芳香は何れから

小首かしげる鈍い我

愛が血色と相成れば

真は一つも有はせん

黄金は悪業の証ゆえ

俳もお客も地獄待ち

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