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きずだらけのまま

うけとめた

おおきなほしは

この身をやいて

なのに いまなお

かくやくと もえる

やけただれ

くずれおちても

きっと さいごまで

みつづけるの

この身こがすほのお

こぼした夢と

ほしのなきがら

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アンティークのビオラをかきわけて

緑の小路を 行ったりきたり


野うさぎの君 君は野うさぎ?

かくれて  探して ぎっこんばたん

ハートに巻いたつるくさが

私のほほをくすぐるから


目のまえの君 君のなまえは?

くちづけ ささやき それともくしゃみ

ハートのカードがくるくると

私のまわりをおどるから



君をつきたおす

ボタンがはじける

タルトのようにどろりと溶ける

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けふは地蔵さん

袖にぎり ふたり

よみせを 見てまはる

赤 青 黄色の あめだま購つて

瓦斯のぬくもり てらされて

セルの背なかを ながめてゐるの

らいねんも 来られたらいゝですね。

ゆびきり ひとつ

らいねんも さらいねんも、

亦いつしよにきませうね

ならんだ灯

あからむ ふたつ

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待ちぼうけていた日なたの午後に

赤いワインのうずに落ちる

«戦争は止められないよ»

窓べでたたずむカマキリが言う

まどろんで

ぷかり浮かぶ夢の環

並ぶルマンド かわいい兵隊

降り出す雨はマルシュ

きみからの伝令

«でもあのこを救える»

雨粒 出発

行進


ひらく夢の環

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あの日々の

意味を みなもに

たずねども

紋のひとつも

たたぬ凪の夜

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その眸(め)におちる 幽趣と孤どく

激情と ほとばしる自我を想ひました

その影を想ひました

影は私でありました

(しか)し 私はそこには をりませぬ


消え残る虚無の濤(なみ)

あはれと涙を溢せども、

それも又むなしく消える許(ばか)

それはこの身を削り取られしがごとき痛みに

ほかならぬのでせう



幾人(いくたり)も 顧望(かへりみ)ずとも


端倪(たんげい)を結ぶひとすじの道を

累累とたれかが辿り

そして君にいたるのなら 私は又生れ

そして又完美な終りに この影を散らすのです

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よに散らふ

すべては きらぼし

おぞましき

あいも くぎやくも

罪(けがれ)なく

銀漢をかざり

てりめぐる


永劫かはらぬ

ひとの 条理(ことわり)

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白いセーラー

追いかけて

黄色い蝶が

ぱた、ぱたり


赤い崖のうえで

あそぶように

うたうように

舞うように


――どこへもゆけぬ、と

――どこまでもゆける、と


あおい波間によせる灰

夥多なるなげきと

いたみの声に

けおされながら


けがれなき

無力なるものたちのいのりを、

けむりを

あざわらう。

うずくまり、

泣く。

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真黒に焼かれた人びとのゆくえ

きしかたに光るしるべのいしに

声なき声は閉じ込められて


悪しき夢 寒夜に目覚め

いくとせぶりかに この胸に芽ぐむ

誘いは甘く

馴れ親しんだ滅(あそ)びに

手を伸ばす

枯らしたはずの憎きも怒りも

その炎に身を焦がす法悦

すべて復せばこの場所に戻る

あゝこれぞわが心 安き……

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さざなみに

消ゆる浮生ふせい

すゑ

愛子いとこらば

そもさきはひかな

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